漢字一覧（4画）

【由来】「文」という漢字の字源は、人の胸に入れ墨をした姿をかたどった象形文字です。
元々は「文身（いれずみ）」を意味し、そこから転じて「文字」や「文章」を意味するようになりました。 🔼

【由来】「月」という漢字の字源は、三日月の形を象った象形文字です。
もともとは、三日月の形をすることで、まるい形の日（太陽）と区別していました。
【参考】「月」は「肉」を意味する「にくづき」という部首の形と似ていますが、にくづきは別の字で、肉を省略した形です。 🔼

【由来】漢字の「犬」の字は、犬の姿をかたどった象形文字です。
犬の頭、胴体、足、そして巻いた尻尾を簡略化して表現しています。
点の部分は、犬の耳を表しているとも言われています。 🔼

【由来】「水」という漢字の字源は、流れる水、つまり河川や水液の様子を象形的に表したものです。
甲骨文字では、水が流れる様子を線で表し、篆書体では、中央に流れ、左右に岸や縁を表す形になっています。
この形が、現在の「水」の字の原型となっています。 🔼

【由来】漢字の「木」は、象形文字で、立ち木の形をかたどったものです。 🔼

【由来】「手」という漢字は、手の形を象った象形文字です。
具体的には、手のひらを広げた形を表しており、そこから「手」そのものや、手に取る、扱うといった意味を表すようになりました。 🔼

【参考】ネンジュウとネンチュウ
・年中を「ネンジュウ」と読めば、一年の間ずっとという意味になる。（例：年中無休）
・年中を「ネンチュウ」と読めば、保育園や幼稚園に通う4歳児くらいの子供の意味になる。
・なお幼児に「年中さん」や「年長さん」など「さん」をつけて呼ぶのは、子供に丁寧な言葉遣いを覚えてほしい気持ちから。（「さん」は「様」から変化した言葉）

【難読】
就中(なかんずく：特に)、初中後(しょっちゅう：いつも)、中稲 (なかて：早稲(わせ)と晩稲(おくて)の中間の稲) 🔼

【由来】漢字の「五」は、指事文字で、天地を象徴する二本の棒が交差する形で、天地の間に存在する五つの元素（火、水、木、金、土）を表しているという説があります。
また、会意文字として、器の二重の蓋を組み合わせた形とも解釈されます。 🔼

【参考】「天」の三画目までが片仮名の「テ」に、草書体が平仮名の「て」になった。
【由来】「天」という漢字の語源は、人の頭部を象った象形文字です。
これが転じて、空、自然、神、運命など、様々な意味を持つようになりました。 🔼

【由来】漢字「火」の字源は、燃え盛る炎の形を象形化したものです。
甲骨文字や金文では、火の燃え上がる様子がそのまま描かれています。 🔼

【由来】漢字の「王」は、もともと斧（まさかり）の形を象った象形文字で、権力や支配者の象徴を表しています。
時代が経つにつれて、天・地・人を表す3本の横線と、それを貫く縦線で構成される形に変化しました。
縦線は天命に従い政治を行う王の姿を表しています。
【参考】「王」の部首は（以前は）「玉(たま)」でしたが、現在では「王」の部首は「王」で統一されている。 🔼

【由来】「六」という漢字の成り立ちは、小さなテントのような形をした建物からできたという説が有力です。
また別の説では、「八」を二つに分けた形から来ているとも言われています。 🔼

【参考1】通貨単位「円」の誕生
・「円」は 1871年（明治4年）『新貨条例』によって制定されました。
・江戸時代までは、金でつくられた大判や小判、また銀貨や銅貨が通貨として使われ、単位は「両・分・文」と呼ばれました。
・「円」という漢字が、明治政府によって採用された理由は実ははっきりしていません。
・有力な説としては、中国の通貨単位「圓（えん）」を見習った説です。
・当時既に外国通貨が流通していた中国（香港）では、円形の貨幣のことを「銀圓・洋圓」などと呼んでおり、これにならったという説です。
・ちなみに現在中国の通貨単位である「元(ウォン)」は「圓」の略字で、中国の人民元紙幣をよく見ると「圓」の字が使われています。

【参考2】通貨記号「￥」の誕生
・明治時代に日本と取り引きを行ったアメリカ人が「円」を「yen」と書いたことに始まります。
・その際にアメリカの通貨「＄」に合わせて「Yen」の頭文字「Y」に2本線を入れたとされています。
・また、中国で使用されている元(ウォン)も、通貨記号は「￥」なので注意が必要です。

【難読】円規(コンパス)、円居(まどい：輪になって座る)、円匙(えんし：スコップ) 🔼

【由来】「日」という漢字の由来は、太陽を象徴する形からきています。
具体的には、太陽の光が四方八方に広がる様子を表す象形文字として生まれ、そこから「日」という漢字が成立しました。
また、暦や時間、天体としての「日」の意味も派生しています。 🔼

【由来】漢字「内」の成り立ちは、会意文字で、「入」と「冂（けい）」から構成されています。
「入」は中に入る様子を表し、「冂」は家や囲まれた空間を表します。
これらの要素を組み合わせることで、「家の中に入る」つまり「内」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「午」は、象形文字で、杵（きね）の形を模したものです。
元々は「杵」の形を表していましたが、後に十二支の「午」として、動物の馬を意味するようになりました。
また、時刻の「午」は、一日のうちの正午（12時）を表し、午前と午後を分ける基準となります。
【参考】午と馬について
「午」は十二進法では前半が終わり後半がはじまる位置にあって、前後の交差する数のことをいう。 五（十進法で前半と後半との交差する数）と同系のことば。
「馬」に当てたのは農民がおぼえやすいように十二支に動物を配した秦漢の農歴の影響で、本来は「馬」とはなんの関係もない。 🔼

【由来】漢字「元」の字源は、人の頭部を大きく描いた象形文字に由来し、そこから「根本」「はじめ」「頭」などの意味を表すようになりました。 🔼

【由来】「戸」という漢字は、元々、片開きの扉の形を象った象形文字です。
「とびら」や「家」、「部屋」などを意味します。 🔼

【由来】「切」という漢字の字源は、会意形声文字で、刀と「七」を組み合わせたものです。
「七」はもともと「たちきる」という意味を表し、それに刀を加えて「きる」という意味を表す漢字になりました。 🔼

【由来】漢字「公」は、「甕（かめ）」を象った象形文字です。
転じて「おおやけ」を意味する言葉に用いられるようになったと言われています。 🔼

【由来】心」という漢字の語源は、古代中国で人の「心」は心臓にあると考えられていたことから、心臓の形を象った象形文字です。
この「心」の字は、人間の精神活動、特に感情や意志を司る部分を表すようになりました。 🔼

【由来】「牛」という漢字は、牛を正面から見た姿を象形文字として表したという説があります。
また、牛が使役動物として鞭で打たれながら働かされていたことから「打ち使う獣」という意味で「うし」と呼ばれるようになったという説もあります。 🔼

【由来】「毛」という漢字の字源は、象形文字で、動物の体毛や植物の毛のようなものを表しています。
そこから、細くて短いもの、わずかなもの、また、穀物や作物の意味も派生しました。
さらに、割合や単位を表す言葉としても使われます。
【参考】「毛」の終わり三画が片仮名の「モ」に、草書体が平仮名の「も」になった。 🔼

【由来】「少」という漢字の字源は、会意形声文字で、「小」と「一」が組み合わさってできています。
「小」は物が少ないことを表し、「一」は一つのものを表します。
この二つが組み合わさることで、「数が少ない」「若い」といった意味を表すようになりました。 🔼

【由来】「太」という漢字は、もともと「泰」という漢字を簡略化したものです。
金文や戦国文字では、「大」と「水」を組み合わせた形や、「大」に点の記号を加えた形で表され、「泰」の水の省略形である点を下に加えた形も使われました。
「太」は、「大きい」「豊か」「非常に」といった意味を表し、「太鼓」「太古」「太子」など、さまざまな言葉に使われます。
【参考】「太」の草書体が平仮名の「た」になった。 🔼

【由来】「父」という漢字は、会意文字であり、手に武器（斧や鉞）を持った様子を表しています。
このことから、一族を統率し、権力を持つ者を意味するようになりました。
また、年齢の高い男性や、年長者、指導者といった意味合いも含まれます。 🔼

【由来】「止」という漢字は、もともと足跡の形を表しており、そこから「とどまる」「とめる」という意味を持つようになりました。
足が地面に付いた様子を象形的に表したもので、それが転じて動きを止める、という意味になったと考えられています。
【参考】「止」の二画目までが片仮名の「ト」に、草書体が平仮名の「と」になった。 🔼

【由来】「分」という漢字の字源は、会意文字で、「八」と「刀」から成り立っています。
「八」は左右に分けることを表し、「刀」はそれを分ける道具を表します。
「分」は、もともと「分ける」という意味で、そこから派生して、割合、部分、細分化などの意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「今」の字源は、「呻吟（しんぎん）」の「吟」という言葉を表し、「うめく」という意味でした。
その後、「いま」という意味で仮借されるようになりました。 🔼

【由来】漢字「引」の成り立ちは、弓を引く様子を表す象形文字です。
会意文字であり、弓（弓の形）と丨（ひもや棒で引っ張る様子）を組み合わせて、「引く」という意味を表しています。 🔼