漢字一覧（部首：木）

【由来】漢字の「木」は、象形文字で、立ち木の形をかたどったものです。 🔼

【由来】「本」という文字は、「木」の形からできており、樹木の根もとを意味しています。
「木」という漢字の中心線の部分のやや下寄りのところに短い横線で印をつけることによって、その部分(根本)を指し示しています。
【参考】漢字が誕生したのは今から3000年ほど前ですが、その頃はまだ「紙」はありませんでした。（紙はBC100年頃)
本と言う漢字は、最初は「もと・はじめ」という意味でした。
この本が現在の本(book)になったのは、おそらく知識の多くは文字が書かれた書物から得たので、書物こそ知識の「おおもと」と捉えられた為といわれています。 🔼

【由来】「村」という漢字は、元々「木」と「寸」を組み合わせて作られた文字で、木を囲んで人が住む場所、つまり集落を表していました。
その後、「邑」と「屯」を組み合わせた形声文字として、「むら」という意味を表すようになりました。
また、「むら」という言葉自体は、「群れる」「集まる」といった意味の言葉と同源で、人々が集まって住む場所を表す言葉として使われるようになったと考えられています。 🔼

【「林」＞「森」となるケース】
「林」は字義的には木が並び立つ所ですが、語源的には「森」よりも木が多いとされる場合があります。
　(例) → 「神社の森」、「鎮守の森」など
【参考】林と森の違い
日本の林業では、人間の手が入ったのが「林」で、自然に生えているのが「森」として区別する場合があります。
・林 → 語源は「生やし」「映やす」「栄やす」、人工的なイメージ、例外は「原生林」
・森 → 語源は「盛る」

【難読】聖林(ハリウッド)、伯林(ベルリン) 🔼

【由来】「校」という漢字の由来は、元々は「木を交差させる」という意味から来ています。
そこから「比べ合わせる」「調べる」といった意味に転じ、さらに「学校」や「校正」といった言葉に使われるようになりました。 🔼

【品字様】同じ漢字３つで構成される漢字です。 🔼

【由来】漢字「来」は、麦が実って穂を垂らしている様子を横から見た形を象ったものです。
天からの恵みである麦が収穫できる季節が「来る」ことから、「来る」「これから」という意味を持つようになりました。 🔼

【由来】漢字「東」は、もともとは「両端を縛った袋」の形を象った象形文字で、後に「ひがし（東）」の方角を表すために仮借されたという説が有力です。
また、東という字は「木」に太陽が掛って日の出を表しているように見えることから、方位の東を指すともいわれています。
【参考】「あずま」といえば、箱根から東方の国を指します。 🔼

【由来】漢字「楽」は、古代中国の神事で使用された楽器をかたどった象形文字です。
木に鈴（白）と糸飾り（⺓）をつけた形が元になっており、その楽器を鳴らす音から「音楽」や「楽しい」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「板」は、木を薄く平らにしたものや、印刷用の版木を意味します。
形声文字で、木を意味する「木」と、音符である「反」が組み合わさってできています。
元々は「版」の異体字でした。 🔼

【由来】漢字「柱」は、「木」と、音符「主（しゅ）」から構成されています。
「主」は「つかさどる・中心」などの意味を持ち、それが「木」と組み合わさることで、「建物の中心となる木材」すなわち「柱」を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「根」は、木を意味する「木」と、音符として「艮（コン）」が組み合わさってできています。
「艮」は、もともと「止まる」「じっとしている」という意味があり、それが「根」の「根本」「根元」という意味につながっています。 🔼

【由来】漢字「植」は、「木」と「直」から成り立っています。
「直」は「まっすぐ」という意味で、木をまっすぐに立てる、つまり「植える」という意味を表します。 🔼

【由来】漢字「業」の字源は、もともと楽器などをかける台を象った象形文字です。
そこから、「架ける」という行為や、そこから派生して「仕事」「技芸」「行い」といった意味を持つようになりました。 🔼

【由来】漢字「様」は、形声文字で、木偏に音符の「羕（よう）」を組み合わせたものです。
「様」は、もともと橡（つるばみ）の異体字で、橡の木を表していました。
それが転じて、形、様子、状態といった意味で用いられるようになりました。
また、「さま」は指示語の「さ」と接尾語「ま」が複合した言葉で、漠然と相手の方向を示す意味合いで使われます。 🔼

【由来】漢字「横」は、門を閉ざすための横木を意味する「木」と、音を表す「黄」を組み合わせた形声文字です。
もともとは「横木」の意味でしたが、転じて「よこ」という意味で使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「橋」は、形声文字であり、木を意味する「木」と、音符として「喬（ケウ）」を組み合わせたものです。
この「喬」は、高い所を表し、神を招くための標木を立てる様子を表しています。
古代の橋の両端にこのような標木が立てられたことから、「はし」を意味する漢字として使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「未」は、木の枝が茂っている様子を表す象形文字です。
そこから「まだ」「これから」といった意味が派生しました。
また、十二支の8番目である「羊」を意味する漢字でもあります。 🔼

【参考】「末」の草書体が平仮名の「ま」になった。また、二画目までが片仮名の「マ」になったという説もある。
【由来】漢字「末」は、木の先端、つまり「こずえ」を表す象形文字です。
木の上に点を加えた形で、木の最も遠い部分、つまり末端を示すと字書の説明では言われています。 🔼

【由来】漢字「札」は、木偏に音符の「乙（いつ）」を組み合わせた形声文字です。
元々は、薄く削った木の札、つまり木片を意味し、そこから転じて、文字を書いた札や文書、手紙などを表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「材」は、会意形声文字で、「木」と「才」から成り立っています。 🔼

【由来】漢字「束」の字源は、象形文字で、両端を縛った袋の形を象っています。
もともと「東」と同字で、「縛る」「束ねる」という意味を表す漢字として使われていました。 🔼

【由来】漢字「果」は、木になる実を意味する象形文字が起源です。
そこから「まこと」「はたす」「おもいきりがよい」などの意味が派生しました。
また、「果」に草冠をつけた「菓」は、果物やお菓子を意味する漢字として使われます。 🔼

【由来】漢字「松」の字源は、木 (き) 偏に音符の「公(コウ)」を組み合わせた形声文字です。
神が宿る木として「待つ（まつ）」、または松の葉が二股に分かれている様子から「股（また）」が転じたという説があります。 🔼

【由来】「栃」という漢字は、「櫔」または「橡」の略字体である「万」に「厂」を組み合わせたものとされています。
本来、トチノキを指す言葉としては「櫔」や「橡」が用いられていましたが、明治時代に「栃」が栃木県の表記として統一されました。 🔼

【由来】漢字「栄」は、「木」と「熒」を組み合わせた形声文字です。
もともとは「榮」と書き、松明(タイマツ)を意味する「熒」に、木を意味する「木」を加えた形でした。
松明の明るい光が花が咲き誇る様子に似ていることから、「栄える」「輝く」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「梅」は、木偏に「毎」を組み合わせた形声文字です。
「毎」が子孫繁栄を意味する母親を指すことから、梅の実が枝にたくさんつく様子からめでたい木と考えられたためです。 🔼

【由来】漢字「案」は、木製の台を表す「木」と、落ち着く、安らかという意味の「安」が組み合わさった形声文字です。
元々は、物を載せる台、机の意味で使われていましたが、転じて、考えや計画、文書の下書きなどの意味で用いられるようになりました。 🔼

【由来】漢字「械」は、形声文字で、部首の「木」と音符の「戒」から構成されています。
「木」は材料や道具としての意味を、「戒」は「きわどい」「警戒する」といった意味を表します。
この二つが組み合わさり、もともとは罪人の手かせ足かせなどの「道具」や「仕掛け」を意味していました。
転じて、現在では「道具」「仕組み」「機械」など、さまざまな意味で使われています。 🔼

【由来】漢字「梨」は、形声文字であり、木へんに音符「利（リ）」を組み合わせたものです。
この「利」は、果実が「鋭く切れる」様子を表し、梨の果実が歯切れの良い食感を持つことから、その名が付けられました。 🔼